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シドニーの中心部の近代的ビル群のなかにあって、ひときわ異彩を放つヴィクトリア様式の建物。1869年に建てられたシドニー市庁舎の入る建造物でシドニーのランドマーク的な存在となっている。
ホールはコンサートなどの会場としても利用され、見学可能。
さっそく拝観した内装はヴィクトリア時代にタイムスリップしたかのようである。
年月を経て飴色に輝く木の組細工の床、薄いブルーと金を基調とした豪奢な内装、ドームは優美な楕円形になっている。
ホール正面の8500ものパイプを持つ世界でも最大級のパイプ・オルガンは、今も元気に活躍。ホール内には素敵なバーもあり、コンサートの余韻を楽しむこともできる。
夜間のライトアップは陽気なお国柄か、ショッキングピンクやレインボーカラーで点灯され、昼間とは違う未来的な雰囲気を演出している。
暑いクリスマスの時期ともなると、ホールの壁にクリスマスの映像が次々と映しだされ、市民や観光客を楽しませている。
近年シティ中心部は大規模な再開発が計画され、ウィンヤードからタウンホールまでのジョージ・ストリートは、車の通行ができないライト・レールと歩行者の専用道路となる。タウンホール界隈は歩行者中心のエリアに様変わりするのである。
また、この注目のエリアには日本の建築家、石上純也さんのオブジェが設置されることが決まっているとか。
タウンホールはこれからも新旧、東西(南北?)の時空を超えた新しいエリアのランドマークとして、輝きつづけることであろう。
稲葉 秀一
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