リバレインとはRiverainのこと。英語のriverとrainを繋けたのだろう。なるほど。私の目の前には博多川が優雅に流れている。
　 1999年3月に福岡市博多区にオープンしたホテル・ショッピング・ グルメ・劇場・美術館などの複合施設。
博多川に沿って建つ、瀟洒な3つの建築物で構成されている。
延べ床面積約154,000?。以前は福岡一の繁華街だった地の大型再開発である。
ホテルオークラ福岡、福岡アジア美術館、博多座、駐車場他スーパーブランドシティというブランドショップを含む商業施設。
5階にはアトリウムガーデンという非常に広い室内庭園があり、大人のアート空間というにふさわしい施設だ。博多川との一体感は市街地のオアシスというもの。
大人の贅沢な時間という雨が降り、川となり、このオアシスを生きいきとしたものにしている。

　川端商店街をはさんで反対側に同様の複合施設・キャナルシティがある。
噴水を囲んでの施設構成とコンセプトが水と明らかなせいだろうか、こちらのほうがより統一感があり、一般的な賑わいがあるように思う。
私は常々、大型の建築物からなる複合施設をまとめるのは大変難しいと痛感している。
まず重要なことは「わかりやすいコンセプト」ではなかろうか。
その点ではキャナルシティのほうがリバレインに勝る。
今年10回目の夏を迎えるキャナルシティは家族連れや観光客でおおいに賑わっていた。
福岡には他にホークスタウン、シーサイドももち、マリノアシティ福岡、ベイサイドプレイス博多埠頭など多くの大型施設がある。
　アジアンパワーいっぱいの元気な街なのである。

稲葉　秀一